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2006年08月17日

第1章 出航 危機脱出(5)

復習する


吉里吉里国の独立宣言は、日本国の面子をかけた執拗な抵抗に会い、残念ながら成功しなかった。
だから、今度は失敗しないように念には念を入れて計画された。計画したのは、もちろん『カツゾー』さん『太一』さんたち大人の人たちが中心である。
この船の乗員はほとんどが吉里吉里国人か、吉里吉里国と関係ある人たちだが、『サスケ』一家は吉里吉里人じゃない。彼らはお父さんの仕事の関係で、『サスケ』が小学校に上がる前に幻の吉里吉里国に引っ越してきた。だからどちらかというと移民とでも言おうか。
『サスケ』の本名は、海江田明という。いま、中学校の2年生である。彼は忍術を習っていてクラスの人気者である。『サスケ』という名前は、真田雪村の家来で甲賀流忍術の名人猿飛佐助からつけられた。
『サスケ』のお父さんの名前は、海江田千里という。『カメレオン号』の船長をまかされている。
彼は、4年前までは外国航路の船長をしていたんだ。だけど、一度航海に出ると何ヶ月も家に帰らなくなるので、子供たちがかわいそうだといって、三陸海岸の観光会社で船長をする仕事に変えたんだ。
でも、本当のことはよく分からない。イサムおじさんとどうして知り合ったのかも謎である。
子供たちは、学校生活も楽しく過ごしていたし、友達ともうまくいっていたから、父親が家にいないことについては、それほど気にしていなかった。
近頃の親ときたら、子どもに気を使いすぎる。自分たちの老後を支えるのは、子供達世代ということがわかっているから、気にしているんだ。
小学生高学年から中学入学ぐらいで、声変わりがしたりシンボルに毛が生える年頃になると、親父とかお袋と話をするのがなんとなく気恥ずかしくて、嫌なんだよね。
一本でも生えてきたら、なんか大人になったような気がして、友達に自慢したくなるんだ。その頃って、不思議で、男の子なのにおっぱいもはれてくるんだよね。しこり見たいのが出来てきて、痛いんだ。だから、友だちのおっぱいをたたいたりしてからかうんだけど、いつのまにか、しこりも消えてしまうんだけどね。

カツゾーの夢(1)

posted by 冬野☆男 at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 第1章 出航 危機脱出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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