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2006年08月26日

第2章 大航海 忍者通信2号

復習する

『忍者通信第2号』
『カメレオン号』の船旅も12日目になり、大人たちは目的地に着いてからの夫々の役割のための準備に忙しく動き回っていた。
でも、『サスケ』たち高校生以下の子供たちは大人たちとは違って自由な時間が十二分にあり、その時間を満喫して過ごすことが出来た。
女の子たちは、いつものように『こっくりさん』でいろいろなことを占っているようだ。
男子はというと、釣り糸をたれてのんびり釣りを楽しんだり、宇宙について議論したり、一人黙々とコンピュータのキーボードを叩いて計算に夢中になっているなど、様々であった。一方『サスケ』はというと、「十字法」習得に余念が無かった。
例えば、食事の時に嫌いなピーマンが出たときには手のひらに指で「命」と書く。当然、嫌いなピーマンを克服するためである。
この先ぼくたちの航海はどうなるのかな、なんて不安を覚えたときには前向きな気持ちになるように「大」という字を書く。「大」という字を書くとなんだか自然と勇気がわいてくるような気がするから、『サスケ』には面白くて仕方が無かった。
いろいろな場面で、その状況に応じた「十字法」の文字を考えることなく自然に書けるように『サスケ』は練習に練習を重ねた。
練習の甲斐があって、自分でも驚くほどスラスラと文字が書けるようになっていた。
漢字は、アルファベットやひらがななどの表音文字と違って文字そのものに意味があるので、、その文字に気を込めることによって、思いが通じるのであろう。
『サスケ』が甲板に出て一人で「十字法」の練習に熱中していると、見慣れた純白の伝書鳩が、『サスケ』の頭上を旋回していた。伝書鳩は、『サスケ』の姿を認めると、静かに肩に舞い降りてきた。伝書鳩の脚の通信筒には前回と同じように手紙が折りたたまれていた。
『サスケ』は早速、伝書鳩の脚から紙片を抜き取り読み始めた。


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『サスケ』は忍者通信2号を一気に読み終えた。
「今度は暗号の宿題か。」『サスケ』は心の中でつぶやいた。
また一つやることが増えてしまった。暗号は作ることより、解読する方が難しそうに思えた。なぜなら、作るときは自分が法則を決めてしまえば、その法則に従って自然と字が決まってくるけど、解読するときは、まずどんな法則で書いてあるかを推測しなければいけない。間違っていれば、全く意味を成さない。
最初からやり直さなければならなくなる。幾つもの法則の組み合わせもあるだろうし、暗号の性質を考えれば、知らせたい相手には、判ってもらえなければならないし、それ以外の人には知られては困るので暗号にしたわけだから、厄介である。
「こんなことを覚えて、実際に役に立つのかな。でも面白そうだから、暗号ごっこでもしてみよう。」と、『サスケ』は思った。
これは算数の因数分解のように、ある程度のパターンを覚えておくことが必要だ。場数を踏む必要がありそうだ。誰に、問題を出してもらおうかな。『サスケ』は考えた。
『学者君』と『マンガ君』にお願いして、暗号の例題を出してもらうことにした。
『簡単便利暗号作成・解読機』が来ればノープロブレムだろうけれど、ある程度は自力で解けるようにしておく必要がある。いつも『簡便暗号作成・解読機』が手元にあるとは限らない。
『サスケ』は『簡単便利暗号作成・解読機』を注文したが、出来ることなら使いたくないと思っていた。
前回同様、伝書鳩に注文書を託すと、伝書鳩はいずこかへ飛び去っていった。
代金は、またもや出世払いで良いという。石川弐右衛門半商店とはどんなお店なんだろうと、『サスケ』は思った。
いい加減なお店ではないようだけど、こんなんで商売として成り立つのだろうか。人ごとながら心配であった。

あきすとぜねこへ続く


posted by 冬野☆男 at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2章 大航海 忍者通信2号 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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