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2006年08月30日

第2章 大航海 忍者通信3号

復習する


忍者通信3号
太一は船長室で、船長の海江田千里と海図を前にして打ち合わせをしていた。
「後三日もすると目的の海域に達する。イルカのグリッピーくんの話だと、目的の海域周辺は常に磁気嵐が発生しているそうだ。」
と、太一。
「そこがまさしく、私たちの目指す目的の海域に違いない。6億5000万年前に分裂した小惑星のひとつが地球と激突した、その衝撃でそこに磁気異常が発生したのだろう。そのとき、大気より軽い金属を含むフー岩が造られたというわけですね。
イルカは微弱な磁気異常も感知する能力を持っている。野生の力とはたいしたものだ。われわれ人類も遙か昔にはそのような能力を持っていたんだろうが、今ではごく一部の超能力者しかその能力を発揮できない。」
と、海江田船長は言った。
「本当にそうですね。私たちには予知できない地震などの天変地異も、野生の生き物は何日も前から感知するそうですからね。われわれ人間は、科学の力に頼りすぎて、次第にそのような能力を喪失してしまったようだ。」
と、太一。
「これから忙しくなりますから、今のうちに十分休養を取って置いてください。目的の海域では、小型の潜水艇を使って、例の資源探査を行います。出来れば、サンプルの試掘までこぎつけたい。」
と、海江田船長。
『カメレオン号』はいつしか赤道を超え、南半球に達していた。夜空には北極星に替わって、南十字星が瞬いていた。
北十字星は5つの星から成り立っていて中心の星を見つければあとの4つを見つけるのは楽だけど、南十字星は4つの星の集まりで中心に星がないので、最初は見つけるのに苦労したよ。それに、南半球の星空は図鑑でしか見たことがないから、馴染みがないので余計に大変だったよ。
翌日の早朝、例の伝書鳩が「忍者通信3号」を運んできた。

ninnjyatuusinn3-1.bmp

ninnjyatuusinn3-2.bmp

ちょっと見ただけでは何の事やら分からなかった。
とりあえず、五十音表を紙に書いて、一文字ずらした換字式を試みてみた。
ことけれえとものけむぜはかたあたりんやいせんひだとたてなごとま。がはさうにをこらといをはぷたすに。
やっぱり、何のことだか分からない。
それでヒントにある7×7がきになったので転置式を試みた。
上の文章を7文字ずつに切ってみた。
こ と け れ え と も
の け む ぜ は か た
あ た り ん や い せ
ん ひ だ と た て な
ご と ま 。 が は さ
う に を こ ら と い
を は ぷ た す に 。

左から下に続けて読んでみると、文章が現れた。
『このあんごうをとけたひとにはけむりだまをぷれぜんと。こたえはやたがらすとかいてはとにもたせなさい。』と読める。
やったー。『サスケ』は暗号が解けたことに感動した。
鳩は、『サスケ』が暗号を解くのをじっと待っていて、肩に留まっていた。
『サスケ』は、早速答えを書いて、鳩の足につけられている通信筒に入れた。
プレゼントが届くのを楽しみに、次の忍者通信が来るのを心待ちに待つことにした。


リュウグウノツカイへ続く



posted by 冬野☆男 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 第2章 大航海 忍者通信3号 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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