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2006年09月23日

第4章 黄泉(よみ)返りの森 怪物ミノタウルス(2)

復習する




mino.jpgミノタウルス像(画像をクリックすると大きくなります)
「中々物分りがいいな。小僧。名前は何と言う。」
「おいらかい。おいらの名前は海江田明だよ。でも皆はサスケと呼んでいるよ。」
『サスケ』は落ち着いて答えた。
 『九字法』の印を結んだお陰で、サスケの心は非常に落ち着いていた。
 「サスケか。いい名だな。」
 「そうですか。実は僕も気に入っているんです。」
 「ところで、おまえたちは、天の岩戸を見つけてどうする気じゃ。」
 「だから、さっき言ったでしょう。おじさん頭悪いね。」
 と、サキちゃん。
 「何だと。頭悪いだと。俺様が一番気にしていることを言いやがって。もう、頭来た。」
 「私達は、天の岩戸を見つけて、洪水を防ぎたいの。」
 頭に血が上ったミノタウルスはサキちゃんの話など上の空。
 「いいか、問題を出すぞ。」
 「水はあるが火はない。砂はあるが土はない。花はあるが草はない。さあ、これは何かな?」
 「あるなしクイズか。」
 「さあ、どうだ。参ったか。」
 「うーん。」
「うーん。」
「あーでもない。」
「こーでもない。」
「さあ、どうだ、降参か。もうそろそろマイムリミットだぞ。」
「一寸待ってよ。」
「判ったワ。ミノタウルスさん、ヒントありがとう。」
「何だと。わしはヒントなど出しておらん。」
「答えは、時計ね。貴方がタイムリミットておっしゃったじゃない。ありがとう。」
「これはしくじった。わしとしたことが。」
「仕方が無い。約束じゃから通してやるが、何があってもわしは知らんぞ。」
「そうだ、これを持って行け。」
ミノタウルスはそう言うと、腰に下げた袋の中から、何か取り出した。
それは、サスケが首から提げているメノウの勾玉と形と大きさが同じヒスイの勾玉だった。
「お前の持っているメノウの勾玉と、このヒスイの勾玉がきっとお前達の手助けをしてくれるだろう。」
「ミノタウルスさん。ありがとう。」
サスケは、ヒスイの勾玉の穴に紐を通し、メノウの勾玉と一緒に首からぶら下げた。
「貴方は、どうすればクレタ島へ帰れるの。」
「わしにも判らんのじゃ。」
「私達にできることがあったら、協力してあげるからね。」
サスケたちは、無事に通してもらうことが出来た。

 「サスケ君は、実に落ち着いていますね。おやびん。」
 「そうじゃな。しっかり修行を積んでいる証拠だな。頼もしい限りだ。」
 「しかし、あのミノタウルスも恐ろしい形相をしているから、大暴れするかと思いきや、なぞなぞだってよ。」
 「なぞなぞなんて、小学校以来ですかね。」
 「私は結構得意だったんですがね。」
 「上は大水、下は大火事なーんだ。」
 「答えはお風呂だろうけど、今どき五右衛門風呂やガスで風呂を沸かす家なんか無いから、そんな古典的ななぞなぞは今どきの若い連中にはわからんよ。」
 「それじゃ、こんなのはどお。削れば削るほど多くなるものなーんだ。」
 「またまた懲りずに、超クラシックななぞなぞだな。それは、鉛筆の削りかすだろう。今どき鉛筆なんて使わないし、判るのはせいぜい俺達の年代までだよ。」
 「おっと、見失ってしまう。」
 「気をつけて行こう。」

「ミノタウルスさんて、あんなに怖い顔をしているから、一時はどうなるかと思ったけど、意外と紳士だったわね。」
 「トンボ君は震えていたわよ。大丈夫。」
 「だって、本当に怖かったんだもの。チ○ポが縮んじゃったよ。」
 「何よ。レディーがいることを忘れないでね。それって、セクハラよ。」
 「ごめん、ごめん。」
 相変わらずあたりは木々がうっそうと茂り、昼なを暗いジャングルだったが、一行は前へ前へと前進していった。

 一行の上空を1羽の黒い影が旋回していたが、ことの成り行きを確認すると何処かへ飛んでいった。
IMGP0185b.jpgヒスイの勾玉


怪物ミノタウルス(3)へ続く


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